退職前にボーナスをもらう手順

現在働いているの中には、雇用や人間関係を理由に転職を考える人も多くいる。転職は準備が整い次第仕事を辞めるという形が一般的だが、ボーナスの時期に仕事を辞めるのであれば正しい手順を踏む必要がある。ボーナスを受け取ってから辞める場合に最初に行うべきなのが、支給規定を確認することだ。

支給規定とは、それぞれに支払うボーナスの金額の査定や支払い対象となる期間など法律に基づいて決められているルールのことを言う。これらは、年に何回支給されるかで変わるため、しっかりと把握しておかなくてはいけない。中小企業をはじめ、企業の規模によっては支給規定ではなく、その企業の経営者側の判断でボーナスの金額が決められることもあるようだ。辞める側の「もらえる物はもらっておきたい」という当たり前とも言える考えに対して、企業側としては辞めることが分かっている人に支払いたくないというのが本音と言える。

こうした理由から、支給日よりも早く会社に辞めることを告げてしまったことで、本来貰えるはずの金額より減らされてしまうというケースは少なくない。受け取るまでは経営者はもちろん、上司や同僚にも退職を悟られないようにすることがポイントだ。退職した時点で縁が切れるとはいえ、それまでお世話になった会社に砂を掛けて去る行為は望ましくないだろう。ボーナスのもらい逃げなどと後ろ指を刺されないようにするためにも、後任者には自分が担当していた仕事の引き継ぎを十分に済ませておいたり、取引先の担当者に挨拶をしたりと、後処理をすることも忘れてはいけない。